[そんな、鈍い音が響き渡ればころんと、小さな石を落として影の手は、ゆらめき、また影の中へと溶け込んでいく] や、やったぁ……シメオンお兄さん、私勝てたよぉ![剣を引っこ抜いてぴょんぴょんと飛び跳ねます。そこで、シメオンお兄さんのほかに助けに来てくれた男の子の方へ一度近づいて]