[ やがて、煌めく翠の欠片を手にした少年の名乗りを受けると>>202薄衣の衣の裾を摘んで、風の妖精は、ふわりと空中で一礼する ]『私はセイン。セインティア・ルウリア・シルフィエラ。ようこそフラクシヌスへ、星司』[ 妖精の真名の名乗りは、特別な相手にしか為されぬもの、と、異界の少年が知る筈も無かったが、呼び慣れぬ筈の彼の名を正確に発音して、恭しく贈られた礼が、真摯なものであるのは*伝わっただろう* ]