[ ……けれど、それはもう昔のことで。 嘗てとは何もかもが変わってしまっているから、 彼女の純粋で真っ直ぐな思い>>172に学者は――… ――…一時、言葉を返すことが出来なくなった。 ] …僕の知っている莫迦にも勝るとも劣らぬ大莫迦だな君は。[ それでも、なんとか。 ややおいてから呆れたように言って、 ] ………………ありがとう。 [ 苦笑気味の笑顔を浮かべて、小さく囁いた。 ]