[ビク、と空で弾ける炎が描くよく見覚えのある顔が幾つも>>113]
…… ……
[ある意味、今日までで最も優れた高等技術かも知れない。
火炎魔法で夜空に似顔絵?あら素敵、是非とも王都のデートスポット1箇所に1人は欲しい位…じゃなくて]
…… トオル ちょっといってくる。
…… おいステフ …… ステフっっ!!
[別に人に顔を見られるのが苦手な訳ではないのだ。
顔見られて覚えられるのは貴族の義務というか宿命だし。
だがそれとは別で、こう、似顔絵かかれる火炎魔法は気恥ずかしくて、顔を伏せがちにステフの方へ走ったのだ]