― アレイゼル領 ―[少数である事の利を生かし、たどり着いた先。慎重に歩みを進めつつ、感じていたのは張りつめたような空気] ……ここでも、戦いの準備……なのかな。[零れた呟きに、同行していた鳥使いのアケルがさあ、と肩を竦める。ともあれ、行ってみなければわからない、と進もうとした時、鋭い声が止まれ、と言ってきた]