おっと。気の短い男だな。もう立ち直ったのかい?[ふざけたような口調のまま、男の剣をかわさんと身を翻す。時同じくして殺到して来る刃は、僕がここには至らせまい。]お前も同じく並べてやろうというのに。[やはり勝手を並べて返す手には、先日と同じく漆黒の刃が握られている。それを刃合わせて切り返すようにして振り抜いた。大きく動けば、ざわと背後から微かに魔力が零れ落ちる。やはり塞がるには少しばかり時がかかる。構わず笑った。//]