[ダーフィトが体勢を立て直し剣を構えている。>>178
止め処なく赤は溢れ、視界は靄がかかり始めていて、
彼の姿も輪郭線が二重に映るが、紛れもなく騎士の姿だ。
彼と剣交えることが出来たのは、或いは幸運、だったのかもしれない。]
………は、……
まだ、 だ!!
[離さずに握り締めていた剣を再び構え直す。]
我が主の征く道を王城に繋げる!
―――ディーンの歩む数瞬、数秒の時を稼ぐのが
この命ひとつで足りるならばどんなにか安いことか!!
[それが刹那の間でも、戦線を繋ぐ。
双眸の光だけは未だ消さない、消せない。]