― 宿屋 ―おはようございま……す……[様子がおかしい。玄関にすぐ近い部屋の前にいる面々は何か知っているのだろうか。こちらもゆっくりとした足取りでゲルトとヤコブに近付くと、ちょうどゲルトが聞きたかったことを問うていた。>>208わかりやすく片手をあげてみせた後、おずおずとした調子で告げる]私も、気になる。[無事なの、とは訊かなかった。聞こえる祈りの言葉が、答えとなっていたから]