― 図書館 ―
[ 予想外の出会いと損害だったけれど、これで、この街をめちゃくちゃにしていい理由がさらに増えたと思うことにする。
ウェルシュは、コウモリの先導で、狼は堅牢な建物の屋上へ至った。
そこも、先ほどの"落星"で毀たれており、内部に至る亀裂が走っていた。
コウモリが階下へと入り込み、書架の間にいる二人の姿をウルシュに見せる。>>161>>165 ]
女の子を侍らせているなんていいご身分だね。
ぼくを売ったお金でデートにでも誘ったのかい。
[ 呼びかけてやれば、血の匂いを嗅ぎつけた狼たちも一斉に遠吠えした。**]