-現在/図書館-
[クララの声>>205からは、戸惑いが感じられた。
当たり前だ。昨日――あんな別れ方をして。
むしろ、出て行け、と即座に追い返されないだけ、クララがいかに大人かを示している。
同時に、ペーターがいかに未熟な子どもかも。
心臓がドクドクと音をたてていた。手のひらが震えて、足もどこかふらつくようだった。
それでも、ペーターはクララに一歩近づいた。]
…話が、したくて……。
……ううん。まずは……
[ペーターは、そのまま勢い良く頭を下げた]
――昨日は、本当にごめんなさい!
[小さな図書館に、ペーターの声が響いただろうか]