―ダーフィトが医務室を出ていく前/第2エリア:医務室―
[数秒の間の後の、ダーフィトの言葉は>>192。
古いものを捨てるでもなく、新しいものと交換を、でもなく。
優しい考えだな…と一つ頷いた]
……”感謝して、休ませてやる”か。
[或いは、この友人のことだ。自分と同様、
捨てきれない何かへの、未練含みなのかもしれないが。
形ある無言の響きのように、持ち物が持ち主を語ることもある。
自身の健康には頓着しない、面倒くさがり屋のくせに、
通常なら十分に”古い”とされるだろうライターを、
手放さない…或いは手放せない様子には。
何とはなしに、思うところもあり。
勝手に、微かな共感めいたものを、覚えないでもなかった]