[ 衝突の衝撃から早くも立ち直ったらしい異界の少年が、風の妖精を目にして驚きの声をあげる>>198 ]
『うふふ、まさかの妖精さんでーす♪』
[ 答える声が楽しげなのは、相手の反応が妖精にとって、相当新鮮なものだったからだ。何しろ、この世界では妖精は「当然存在している」ものなのだ。然程一般人と交流が無いとはいえ、こんなに驚かれることはまず有り得ない ]
『あら…?』
[ そうして笑っていた妖精の周囲…正しくは少年の周囲に風が巡る。>>199
その意味は風の眷属たる妖精には明らかで ]
『ふふ…』
[ 風の姉妹である精霊達の囁き>>200に同調するように微笑んで、ひらひらと薄緑の翅をはばたかせた ]