[どうにも歯切れが悪く要領を得難いであろう態度を取っていたら、後ろに控えていた護衛官が、スッとクレメンスの前に立つ]
『君がダーフィトだね?で、隣にいるのが”異邦人”ってわけか。
…こうでもしないと、話す機会なんてないだろうからさ。』
[不敵な笑みでダーフィト達を見つめる護衛官。
軍帽をかぶっているので分かりにくいかもしれないが、この人こそがこの国の王…メレディス王その人であった。
ダーフィトそっちのけでユーリエに対して…
『可愛いねぇ』『困った事があれば何でも援助するよ』『今日は私の事をメリーって呼んでくれ』
…とか言い出したので、クレメンスが慌てて止めに入る。]