人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


独立解放軍盟主 ディーク

[燃えあがる橋の中央で、盟主は苦心して馬を宥め、御す。
馬の暴走はなんとか避け得ても、前にも後ろにも炎の道が続いていた。
後ろに視線をやり、髪に移った火を払い落として盟主は前を向く。]


 ゼーレ。頼む。
 おまえが運んだ風を思い出せ。


[馬の耳にささやきかけ、首筋に手を置いて馬と鼓動を合わせる。
月毛の馬は一つ嘶くと、炎の橋を疾走し始めた。]

(209) 2016/02/22(Mon) 02:48:13

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