―応接間を抜けて―
[するり、扉を抜けて玄関ホールへと。
階段やらホールで見えた魔女には何のアクションも起こさずに
まるでその場から逃げるように離れていく。]
(さて――まあ、そろそろ頃合か。
これ以上演技もできねーし、何よりそろそろ戒めを破壊したいしな。)
[自分が封印された時に、その力さえも奪われた。
返ってきたのは“悪魔”と“世界”の力。
残り20個の力はいまだに使えない。
開放条件は同等の力を飲み込むこと。]
(で、あと1つ。これをどうするかだが。)
[ぽつぽつと、考えながら
ゆったりと歩きそして食堂への扉に手をかけ――ドアノブを捻った]