―大将軍八神社―
…ふむ。
[ガラケーと睨めっこ。
祇園さんとして親しまれている八坂神社では、大晦日から元旦の早朝にかけて行われる、をけら参りという行事がある。
境内で「をけら火」という、神前に捧げた浄火が篝火として焚かれ、この火で元旦の雑煮をたいて食べると、1年を無病息災で過ごせると言われている。
参拝者は吉兆縄に火を灯して、火が消えてしまわないように、縄をくるくるまわしながら家に持ち帰るんだという。
最近は電鉄で持ち込みを禁止しているから、持って帰るのは市内近隣の住民だけらしいけど。
燃え残った火縄は、火伏のお守りとされて台所に祀られる。]