―地下への階段―[自分の手に押し付けられた錠剤>>208と目の前の青年の顔を見比べ、私は錠剤を握りしめました。 ここでようやく、自分に向いている厳しい視線>>206にも意識が行きます。]……あなたが何を考えておいでなのか、私には、分かりません……。分からないことは、怖い。でも……。この薬が今私には必要で、あなたに私が必要らしいと……それだけは、分かりました。[言い、私は錠剤を、口に含んだのです。 それが契約のサインだとでも言いたげに。]