[自らの血で編み出した武器は、重さも大きさも可変。今は人間でも持ち上げることが可能な、一般的な大剣に収まる重さ。……今はまだ。
手応えと女の反応>>207から察するに、受け止める方を選んだは少々無謀だと思うが、口には出さず。
そのまま圧し切ろうと腕に力を加えたところで、女が重みを受け流し、懐に飛び込もうとするのを察した。
剣技では適わぬと見て、組み付いて何かの異能を使うつもりか、と一瞬で判断し、素早く片手持ちに切り替える。]
小手先の技では勝てないぞ。
[こちらから先に押さえ込もうと、交差させるように女の襟首に腕を伸ばす。
決して侮っていた訳ではないが……僅かばかりの油断があったのは否めない。*]