[やっぱり、というかなんというか目の前で叫ばれて耳キーンする。ここで耳を塞げば音量がさらに上がることは間違いなしなので、我慢だ。22歳なのか、という認識だけが頭に残った。言うだけ言って肩を上下させているユーリエになんと声を掛けたものか悩んでいる間に、公子からの伝令がやってくる。共に内部へ征くものにユーリエが選ばれたと知って、口の端が上がった。] 頼りにしている。 さっきの炎は良かった。[おざなりな言葉へ、短い言葉ながらも信を置くと返す。]