うん…もう大丈夫だよ、心配かけてごめんねフィオン。[駆け寄るフィオン>>186と、詰め寄る兄の姿にエレオノーレは一層申し訳なさそうな表情を浮かべる。そして、向けられた兄の冷ややかな視線と言葉>>202に鼓動が早まり、唇が微かに震えた。]兄さん…、か、勝手な事して…ごめんなさい…。でも僕、どうしても、行かなきゃいけない気がして…。[兄の言葉はどれもその通りだ。けれど―――。]…ぼ、僕は…戻りたく、ない。[震える声で、振り絞るように紡いだ。]