味見、と言っただろう。 そんなふうに誘われては、たまらなくなってしまうけれども、[猫を被りなおしたローズマリーに聊か惜しいという目を向けて、視線の魔力をほどく。] 楽しみを後にとっておくのもまた好い。[耐えているのだ、とでも言いたげに、両腕で自分を抱いて見せた。]