「我は…選べぬ…」『ほう。心底意気地のない。見損なったぞ。我はそのような情けない者ではなかったはずだ。墓王の大剣が泣いておるぞ。お主のような者が誰からも好かれるはずはない。まさしく、この薬の力を借りねば意中の者どころかされも振り向かせることは出来ぬよ!フハハハハハ!』我が我をあざ笑う。なんとう滑稽な光景であろうか。「そう…であるな。我は王として、決断せねばならぬ」我は決めた。精一杯の虚勢を張って、こう、高らかに宣言した。