―士官学校跡地―
[帰投後まず向かったのが、カレルの遺体が安置された場所だ。
両手を祈るように組み、目を閉じた金髪の青年>>433。
ベリアンが先程言ったように胴が裂かれた無残な姿で、
喉元も大きく赤い色を晒している。
肩口には銃痕もあり、激闘の様が伝わってくる。
かつて練武場で人一倍練習していたカレルだ。
易々とやられている筈ないではないか。そう――…
顔と金髪は、医療兵が拭ってくれたのだろうか、
綺麗に血が拭い去られていた。
首から上だけ見れば、ただ眠っているようにも見える]
……カレル――…。