人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


気儘な猫 カレル

……――さァて、取敢えず、
腹いっぱい飯でも喰いたいもんだな。
処刑まで待っても良い、が…、明日動ける保証も無ぇしなァ。

…狩るなら一匹、孤立してる奴。
そう都合よく居るかね?

[言葉で、声で、命じる事無く、意識で指揮されたイドが飛び立つ。


今宵の獲物が見つかる迄の暇つぶしに、ベッドの下に手を伸ばした。
紙袋に包みテープでベッドの裏に張り付けていたものを引き剥がす。

紙袋の中から取り出したのは、碌に手入れされる事も無く、長らく放置されていた、自動拳銃]

動けなくなる前に、返してくるかね、持ち主に。

(208) 2013/10/06(Sun) 23:34:40

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