─ ツィーア下層 ─
[斬り裂かれた魔導の経絡>>196はエネルギーを振り零す。高密度の死は魔導炉に注がれ、あるいは床へ落ちて瘴気を撒き散らした。
機敏に動き始めた気配を追って、雷撃が幾度も閃いた。
あるいは壁の装飾が崩れ、物理的にも襲う]
『ロー・シェン?』
[なんだそれは、という反応の暫く後、
竜巻のように舞うカードへ火花を叩きつけながら音声は続いた]
『レオヴィルの王族か。あれは美味そうなのに。
だがお前も、美味そうだぞ?
シメオンになどに獲られてくれるな』
[フォローのような響きを帯びさせつつ]