― 後退位置 ―
[通信で投げた問い、それへの承諾に、一つ、息を吐いて。
それから向かうのは、ファミルの所。
それでも、途中で一度、歩みが止まって]
……しっかりしろ、レナートゥス・アイヒェ。
こんなんじゃ、『守護者』の名が泣くぜ?
[小さく紡いで気合を入れ直した後は歩みは止まる事無く]
何はなんとも……合流遅くなっちまって、すまねぇ。
頭ん中煮えちまって……動けなくなってた。
[集まっていた者たちに、最初に向けたのは、こんな言葉。
通信に漏らした声から、弱っていた事はバレているとわかっているから。
今更、そこを飾りはしなかった]