人狼物語−薔薇の下国

496 天穹迷花


武官 ウルズ

[周辺の木々の倒れた場所には不定形の黒い影がいた。
小山程の大きさもある影は、白い着物を着た少女を捕らえ、飲み込まんとしていた。
少女の結い上げた髪とその服装は天界の仙人を思わせる。
彼女から感じられるのは、紛れもない、兎から感じた仙花の気配。]

その子を離せ!

[女は鋭く叫びながら影との間合いを詰めて、土気の籠った金瓜錘を小山の端に振り下ろす。
痛覚があるかどうかは分からないが、その衝撃で少女の姿を離す事を狙って。*]

(208) 2018/02/06(Tue) 23:08:02

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