[貴族の家の長子として生まれ、望む望まざるに関わらず、多くの期待を受けて過ごしていた。
そんな中で、騎士としての道を志したのは数少ない自らの意思で選んだ事。
それ自体は、家の方針による突然の呼び戻しと、その後の盛大な親子喧嘩の果ての出奔よって途絶える事となるのだが]
……その言葉、そのまま返してやるよ。
[その日々の中、向けられていた言葉>>123にはいつもこう返していた。
最初の内は戸惑いもあったけれど。
鍛練を重ね、ぶつかる内に見えた表情の変化。
それが増える毎に、こちらも普段は晒さぬ素の物言いが増えていったのもまた、接した当事者以外は知らぬ事]