[身体を小さく丸めたわけではなく、文字通りにその巨大な体躯はずっと小さくな物へと変化する。次に現れたのは、傍にいた王子よりも小柄な年老いた老婆だった。]この格好の方が、何かと都合がいいからね。[老婆はそう言い、口の端を上げた。笑ってみせたが、少しだけ顔色は良くなかった。]