[ピリリとした王子様の空気を感じたのか彼は少し慌てている。真面目が取り柄の不器用な人間で見ているこっちはため息がでてくる] 君がそうなるなんて思っていませんよ。 本当に軽口が過ぎましたね。 [王子様は相変わらず愚直な男だなと感想を持つ。彼が苦笑する姿からは立場はどうであれ、昔馴染みとして信頼と友好があるんだと思った。しかし、離れた立場と距離を詰める上手な言葉を知っているほど彼は器用じゃない]