―野茨城・サロン―
[>>174淑女然として挨拶を行う血親の後ろに控えていたが、彼女が城主に歩み寄れば右手を左糧に添えて腰を折り。]
……どうもお久しぶりです。
今宵はご招待頂き、どうもありがとうございました。
母と共に此度の訪問を心待ちにしておりました。
[あまり長く話せば襤褸が出るのでそこで言葉を切る。
それに自分はついて行かざるを得なかったので思ってもいない事を言うのも癪だった。
永きを生きる彼らには浅はかな考えなど簡単に知れようが、一応形式には乗っ取っているつもりだ。
血親に言った通り、努力はした。]