―首都:カルボナード― ……いいえ。 僕は、褒美や名声が欲しい訳ではないんだ。[姪が殺されたという報せを聞いたにも関わらず、その皺は微動だにしない。これが政治家というものなのだろうか、その薄紫は何の感情も読み取れなかった。>>81 淡々とした口調は、やけに姪によく似ていて。問われる。暫く、言葉を頭のなかで纏め。紡ぐ。] 僕は政治なんて分からないし。 ……今回の戦争だって、何故行わなければいけなかったかも、分からない。そういう腹の探り合いは、出来ないんです。