[ゴロゴロ…という遠雷のような音に振り返ると、巨大な球体が迫ってきていた。>>193
お持ち帰り用ではない、多分。
脇道に避けて躱すのが常道、と思われたが、行く手を塞がれるのも面倒だった。]
逃げ回るのは、遊びじゃないしな。
[天井から垂れる触手を掴んで身体を引き上げ、球体の上へ。
バランス感覚!と念じながら、着地し、そのまま球を転がす。
軍学校時代、プールに浮かべた丸太の上に、どっちが長く留まっていられるかという勝負を、ロー・シェンたちとやったものだ。 なんて、懐かしがってる場合じゃないが。*]