― 修道院側/浮橋 ―[騎馬隊の多くは橋を渡り終え、一つのまとまりを作っている。その最後尾、盟主が渡ろうとした時に、川の上にあかあかと火がともった。川に浮かぶ小舟8艘。そこから、流星のように炎上げる矢が降ってくる。] …っ。[一本が髪を掠めて水に落ちる。一本が目の前の葦に突き立ち、馬が驚いて棒立ちになる。火矢の降る橋に取り残された盟主の姿に、皆が浮足立った。]