[シェイの放った拳>>196は、コンラートの援護のおかげで頬を掠めるにとどまった。
後方に転がりジェムで回復する彼女を横目に、セルウィンは地面に転がったヴァイオリンを拾い上げる。
けれど、それを構えて新たな魔法を行使するより先に、飛び込んでくるのは影の女>>204。
大きく振りかぶられたチェーンソーを、その場に佇んだまま無感情に見つめた]
――そっくりそのまま、お返しします。
[言葉に遅れて、チェーンソーの軌道に割り込むのは虹色の光を撒き散らす光の花がふたつ。
特に抵抗もなく、シャンと鈴の音のような澄んだ音を響かせて砕け散る。
一拍遅れて、影の女はカスパルの目の前へ。
セルウィンを狙ったはずの攻撃が、そっくりそのまま彼へと戻る]