人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


修道騎士 バルタザール

[不意の問い。
こちらを見上げる聖女の瞳は澄んだ琥珀をしていた。]

  私は、

[修復された男は、自らの内側を探る。
神、と言う単語が浮かんだが、形骸と化した思い出に、その信仰の拠って立つ感情が想起されないのだった。
沈淪の裡に掬い取ったのは、揺籃に繰り返し囁かれた言葉。最初の血を与えてくれた乳母の青年の冀求 。
その(ことば)が、血親への帰属と結びついて、巨大な空隙に入り込む。]

 ギィを守る為に在る。
 私は彼の剣、
 切り裂き、突き立ち、折れるを厭わぬ、ひとふりの剣だ。

[かつて神への信仰を告白したと同じ声、同じ表情で、今はギィへの忠節を語る。]

(207) 2014/02/22(Sat) 18:27:45

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