[…立場が違っていても、状況が変わっても…
リエヴルとの距離も関係も…変わらないと そう思っていたのは
自分一人だったのかもしれない。
彼にとっては私は「敵陣営」であり、何も要らぬと断られた。
憐れみだと思われただろうか。
傲慢だと思われただろうか。
勝利も敗北も決まっていない段階で、それでも…
私が優位な立場から口を利いていたのは事実だった。
そう…全ては終わってから 勝者が決める事。
私にはまだ、やるべき事が残っている。
先を見つめてただ、歩くのみ
置いて去った中庭にはもう目を向ける事もなく
考えをまとめるために、自室に向かった]