― 本部 ―
うん、そうですねぇ。
出店のお菓子も、無駄にはしたくないものですし。
[桃まんを預かりつつ、そう言えば、と思い出すのはクリフにもらった鈴カステラ。
シエルが起きたらあげないと、なんて思いつつ、それを力で編んだ小さな加護に収めて]
わかりました、それじゃあ中和後にお届けします……って。
[懐かしい、という言葉と浮かぶ笑み>>205に、ひとつ瞬くくものの。
ああ、そう言えばこの方は、と彼の前歴を思い出して]
そう言えば、教官は各地を旅していらっしゃいましたねぇ。
……東方って事は、シエルの故郷にも行かれてたりするのかな。
[未だ眠る仔竜をそ、と撫でつつふと浮かんだ事を口にする。
名を呼ばれているからか、仔竜はぴくり、と身を震わせていた。*]