[わずかに焦りがにじむのは、聞こえてきた“声”の所為。
雪だるまを早々に片付けて食堂に向かいたい所だが、シグルドの手前適当な言い訳も必要になる。
やっかいですね、と歯噛みしたその瞬間、保健室へと駆け抜けていったのはいつぞやのチェーンソーの魔女>>188
双眸をすっと細めたのは、警戒故だ。
――食堂の方から、何か争うような物音が聞こえてくるのはその頃である]
シグルド、向こうでも戦闘が起きている気配があります……!
[そう声を張って、彼へと警戒を促した。
これで雪だるまを退治し次第、食堂へ向かう口実ができる]