[彼が自室へ去るのを見送り、それから]本当に、いないのかな…[その言葉の流れで思わず回したドアノブは、すんなり回って、鍵が開いている事を示す。思わず、入室の許可を得ようとでも言うように、ニコラスを呼んだ。彼にはその声が聞こえたか、それともすでに宿を出てしまった後だったか*]