[堅苦しさの抜けた言葉と、同じ高さの薄茶色を。
己の其れに移し込んで――釣られるように口元を緩めた]
期待しておこう。
俺は、こういうことは苦手でねェ。
そのくせ、あの人が色々無茶を振ってくれやがるもんだから…。
[見覚えのある表情で囁く後輩に遠慮なくぼやいた。
挨拶連鎖って何それこわい。
なおバルコニーとんずら必勝法は早々に学んでおいた]
まァ、――これも何かの縁だ。
今後ともよろしくな。
[そう言って…先程女伯の前で行ったものとは異なる
堅苦しさのない昔通りの握手を、ウェルシュと交わしたのだった*]