[作業を始めた魔は、その強大な魔力を注ぎ込み、周囲に新たな城塞をいくつも組み上げ始めた。先ほど移動城塞に撃たせた一撃の威力が不満だったのだ。一度の光で万の命を喰らい、それを糧に新たな光を放つ。その程度の威力があるべきである。それを実現するためには、決定的な何かが足りないと感じていた。だがそれが何か思い出せず、思い出せないことに苛立ちを覚え、八つ当たりのように新たな兵器を組む。しばらくすれば、古戦場には奇怪な城塞の群れが現れるだろう。*]