― 外務長官・執務室 ―[上官に付き従う事にしたわたしは、共に外務長官の執務室へ向かう事にする。扉が開いて顔を見せた人物の温和な物言い、態度。先ほど主がやりあった監査局長とは随分と違うと思った。>>193主の許しがあれば、共に部屋へ通されるかもしれないし、外で待機せよと命じられれば、扉の前に控える事にする。何にせよ、……できれば図面が外務長官の手に渡らぬよう、祈るしかなかった。**]