[――――ずる、ずるり何かが這いずる音が近づいてくる。剣を突き刺し、影を創る。使える、私だけの魔法。そう、信じればその大きな剣の影が濃くなり、歪となり、その姿が現れるだろう] ――――顕現せよ!影より現れし第三の手《シャドウハンド》!![そう、叫べば剣の影から現れるのは大きな影の手。それがゆらり、ゆらり揺れれば獲物となる兎へと飛び掛る。兎は、抵抗するまもなくその影に捕まり、そして――]