全てを無に帰す、とな。 まったく、―― 誰の許しを得て我が世界に手を出すか、不届き者め![幾ら変貌を遂げようと、人間が領地を広げ抗おうと、魔王にとってこの世は我が物に違いなかった。 故に、それを滅すると言う者を、捨て置くことは出来なかった]