[ 自らの変化に直面して戦意など消え去っていた。
体の変化のためか広がった動揺のせいか、地面を踏みしめることもままならない
それでも武器をと屈もうとして]
―――ッ、はな……して
[ それより早く腕の中へと捕らえられた>>176
こうしている間にも止まない変化が、相手と自分との体格差を教えてくれる。
頬から顎へと触れていく指の感触
自分のものとは違うその感触に、背筋に汗が伝い落ち]
気持ち。なんて……そんな、もの
[ 反論しようとして、言葉に詰まる
相手の言葉をこれ以上聞いてはいけない
穢れた上にこれ以上、神から離れてはいけない。
次の言葉を見つけることもできずに
半ば唇を開いたまま、呼吸だけを繰り返していたけれど]