…でも、あまり無理はしないでね、ジーク殿《わたしのナイト》。[護ると言ってくれたのは嬉しいけれど、無理はして欲しくなくて。眠る彼にそんな風に願う。掛け布の外に出ていた彼の手をそっと両手で包み軽く握った後、その手を掛け布の下へと戻した。ジーク殿が目を覚ますまで、私は雑務の合間に天幕を訪れ続ける。時折、治り切っていない傷からの疲労や、仕事疲れによりついついジーク殿の天幕で居眠りをする姿も見られるかもしれない**]