まったく、無茶をさせる。
───タクマ。ウェルシュはストンプに返すぞ。
何を思ってここまで来たかは知らんが、充分だろう。
現実は見たはずだ。
…その上で彼にはやって貰わねばならんことがある。
この戦いの後、カルボナードを押さえ、戦いを本当に終わらせるために。彼にはまだ、働いて貰わねばならん。
[戻す、と。これを確定事項として断固言い渡す。
反論を聞くつもりはないと、声と表情で告げ]
……。報告を聞こう。
[気持ちを落ち着かせるよう背筋を伸ばし、通常の顔になる。
話が終われば、彼は養い子の元に向かうか。
それへ、そういえばといった調子で言葉を継いだ。
先にシロウから話を聞いた折に考え、ウェルシュの件で形を成した話を]