……フフ。
それに、幽体を攻撃できる魔法を掛けてやった。
……それを振るうには多少体力が要るが、まあこちらも魔法を使っている。おあいこだ。
その剣ならば、幽鬼たる私にも攻撃が出来ようさ。
……さあ、どこからでも来るが良い。それでもなお届かぬことを自覚して死ぬためにな!
[クレステッド本人も言うように、レトの剣は一時的に、使い手の精神と肉体を僅かに蝕む魔剣と化している。
しかし、もしクレステッドにその攻撃を命中させられるならば、確かな手応えを得ることが出来るだろう。
この叫びを合図と受け取ったのか。
弓隊や投石隊も攻撃を再開する。クレステッドは彼の攻撃が来ることを待っている。]