[古い友人だと言われれば彼がどう思おうとそうなのだろう。
二人の会話はボヤケて聞こえ、よく頭に入ってこない。
弟の王子様が鷹匠に告げる言葉がなぜだか胸に響く>>195]
お二人は……。
[そう言いかけると覆いかぶさるように鷹匠の言葉が続く>>204
意味のわからぬ会話にただただ体だけが動く]
ウェルシュ様……!!!
[近づく羽撃きに彼は剣を抜いて、弟の王子様を守るように二人の間に入った]
貴様、何を……。
その剣を仕舞え!
[彼の言葉は虚しく羽撃きかき消される。
次にくるのは鷹匠自身か、それともまた白鷹か……。
ただただ小さなポケットで彼の勇姿を見守るしかできなかった*]